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噛み合わせ方とシロアリの関係

どんな関係?突然ですが、みなさん、自分の歯は幾つ生えているか、ご存じですか?
不幸に歯を抜く事になってしまい、沢山ある歯の1本ぐらいなくても、平気で噛めるし、歯が抜けたままでも全く問題ない、と思っていませんか?

 

そこには大きな落とし穴があります。

 

みなさんは、前歯と奥歯どちらが抜けてしまうと、気になりますか?
大半の方の答えは、前歯だと思います。理由は全員一致で見た目が気になるから。
奥歯は、人の目に触れないし、幸いに反対側に奥歯があれば、そちらで噛めるし、問題なし。という答えではないでしょうか?

 

実は前歯と奥歯にはきちんとした、それぞれの働きがあります。働きがあるという事は、沢山歯があるから、1本ぐらいなくてもいいやぁ~、というわけではありません。

 

その働きを理解して頂くために「前歯の役割と奥歯の役割の分担」について簡単に説明します。

 

奥歯は噛む力を支えること(これをバーティカル・ストップ またはバーティカル・サポートなどと呼びます)が一番の仕事です。奥歯は噛む力を発揮する咀嚼筋(そしゃくきん、と読みます。

 

この場合咬筋・内側翼突筋)の近くにあるため「てこの原理」で強い力がかかります。それを充分支える強さを本来は持っているのです。

だから、奥歯は前歯に比較して数倍太い歯の根の形をしています。この大事な奥歯が失われた状態では、当然残りの歯や前歯には、負担が加わります。

 

一方、前歯の役割はなんでしょうか?無意識のうちに右側で噛む、左側で噛む、といった噛み方を我々は自然に行なっていますが、左右の噛むポジションにまで連れて行ってくれる、「ガイド」の役割を前歯は担っています。

 

これは、前歯は奥歯付近にある咀嚼筋から離れた位置にあるので、歯を横方向に押す「側方力」が働いても「てこの原理」の逆の理屈で耐えられるわけです。

天秤イラストここでもし、このバランスが崩れてしまったらどうなるでしょうか?例えば前歯に不具合が生じたまま放置していると、奥歯に対して横方向に押す力が加わり続けるため歯に問題が生じます。その結果、奥歯にヒビが入ったり、揺れてしまったり、詰め物が取れやすかったり・・・。

逆に奥歯に不具合が生じたまま放置していると、前歯はガイドの役割を果たしていますが「縦方向の力」に対しては強くないので、あっという間に前歯が揺れ始めたり、割れたり、歯並びがガタガタになってきます。

 

例えるなら、奥歯は家の四隅の柱のような物です。四隅の柱に対して、シロアリが食いつぶしてしまうと、その家は傾きます。

傾かなくても、残りの柱には相当な力の負担が加わっています。口の中も同じです。奥歯を失ってしまうと、家同様にかみ合わせも傾き、他の歯にも負担が加わっていきます。

 

つまり、前歯と奥歯どちらがなくても、お互いに支障をきたすという事になります。


支障をきたす時期は、歯を失ってから直ぐにではなく、半年から数年後という事になります。これは、患者様にとって自覚症状がないという落とし穴が、さらに待ち受けているという点を補足しておきます。


これらを回避するために、不幸にも歯を失った所には、補綴物(人工的に作成した歯)を装着する必要があります。

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