「人体には全く問題ありません」と言い切れるほど、歯科で使用されているレントゲン撮影の安全性は向上しています。
特に当院では、より放射線量の少ない【デジタルレントゲンシステム】を採用していますので、従来型のフィルム現像タイプと比較すると、約10分の1の放射線量で撮影が行えます。
では、実際の放射線量はというと、パノラマX線写真(大きなレントゲン写真)で0,003mSv(ミリシーベルト)、デジタルデンタルX線写真(小さなレントゲン写真)で0,001~0,002mSvです。

デジタルパノラマX線写真

デジタルデンタルX線写真
数値だけではわかりにくいので、日常生活で受ける放射線量と比較してみましょう。
| 方法等 | 部位 | 放射線量(mSv) |
|---|---|---|
口内法(小さなデジタルレントゲン写真) |
歯 |
0.001~0.002 |
パノラマ(大きなデジタルレントゲン写真) |
歯 |
0.003 |
CT撮影 |
頭部 |
0.5 |
集団健診 |
胸部 |
0.3 |
胃部 |
4.1 |
|
撮影 |
胸部 |
0.065 |
胃部 |
2.0 |
|
東京・ニューヨーク間を飛行機で往復したときの放射線量 |
0.2 |
|
日本人が1年間に自然界から受ける放射線量 |
1.1 |
|
ガラパリ(ブラジル)の人が1年間に自然界から受ける放射線量 |
10.0 |
|
※放射線技師会雑誌No47 10号より
この表からわかるように、大きなパノラマX線写真60枚以上を撮影して、ようやく東京・ニューヨーク間の航空機往復で受ける放射線量と同じ程度になります。
と言って、日常的に飛行機に乗っているパイロットやキャビンアテンダントの方々が、放射線のせいで病気になりやすいという話も聞いたことがありません。つまり、それですら微量の放射線量でしかないからです。
さらに言うと、人が白血病や癌を引き起こすといわれている放射線量は1000mSv、胎児に影響があるといわれている放射線量は100mSvですが、これはデジタルパノラマを一度に数万~数十万枚撮影しないと起こりえない数値です。それほど、歯科レントゲンの放射線量は微量なのです。
レントゲン写真を撮影する時に用いる防護エプロンには鉛が入っています。
臓器は、撮影時に鉛が入った防護エプロンを装着することによって、放射線による被爆をほぼゼロにすることができます。
防護エプロン以外にも、レントゲン室の壁やドアの中には鉛が使用されており、外部に放射線が漏れないように設計されています。
妊娠初期を含めた全期間を通じて、歯科医院で撮影するレントゲン写真は安全と考えて差し支えありません。
歯科医院で撮影するレントゲン写真の放射線量は極めて低いうえに、撮影する部位も腹部ではなく歯であり、しかも腹部は鉛の入ったエプロンで守られているからです。
奇形や精神発達遅延が現れるのに必要な放射線量は100mSv以上です。母体内の胎児がこれを超える放射線を受けた場合でなければ、これらの障害は発生しません。
つまり、歯のレントゲン写真を数万回、防護エプロンなしで,一度に撮影しないと異常はおこらないことになります。
ただし、妊娠に気付いたらレントゲン写真の撮影は最低限にとどめるべきなので、歯科医師やスタッフまでにお知らせ下さい。
当院では、日頃より、不必要なレントゲン撮影は行わないよう心がけておりますが、より良い治療のため、患者様には以下の内容をお読みになり、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
歯科で使用するレントゲンは、お口全体が撮影できる大きい写真(パノラマ撮影法)も、口の中に入れて撮影する小さい写真も、ヒトが自然界で1年間に受ける照射量のおよそ400~1000分の1と極めて少なく、その安全性は極めて高いうえに、レントゲン写真から得る情報は、より良い治療に不可欠といえます。
被曝量削減のために防護エプロンを使用しますと、肺、胃、腸、精巣、卵巣など放射線に過敏な部位への被爆をほぼゼロにすることができます。
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