反対咬合(はんたいこうごう)下の歯が前に出る
反対咬合とは、咬み合わせたときに、下の前歯が上の前歯よりも、前に出ている状態をいいます。
原因として考えられるもの
- 遺伝的なもの
- 歯の生え変わりがうまくいかなかった
- 顎や舌を突き出す癖によって起こるもの
- 鼻疾患によるもの
ハンディキャップ
- 顔がしゃくれているため、心理的な問題やコンプレックスにつながることが多い
- サ行やタ行等の発音が不明瞭になることが多い
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 咬む能力が低下することがある
- 顎に負担がかかり過ぎ、顎関節症の原因になることがある
- 体のバランスを崩し、自律神経失調症や不定愁訴の原因になることがある
この症例の特徴と悪影響
反対咬合は、成長期に放置することにより、骨格性下顎前突という、難しい症例へと進行する可能性があります。
そうなった場合、治療法として外科的に下顎の骨を切断しなければなりません。早期の治療開始をお勧めします。
成人で反対咬合の方は、見た目の問題が一番の悩みになるようです。歯の健康面においても、前歯の咬み合わせが強くなるので、前歯を早期に喪失するケースが非常に多いのです。
反対咬合は我慢できても、前歯がない状態は我慢できません。
反対咬合はその程度にもよりますが、矯正治療で十分に改善することが可能です。出来るだけ早く治療を開始しましょう。