「腸活」がうまくいかない原因は「口」にあった!今からできる毎日たった3分の習慣とは?

「ヨーグルトを食べると肌にいいというけど、肌荒れが改善しない」
「腸活に励んでいるのにすぐにお腹を壊してしまう」
このようなお悩みはありませんか?
「体が健康のためには腸の健康が大事」、このような話を聞いて腸活に励んでいるけれどもなかなかうまくいかない人は案外多いものです。
実はこれ、腸「だけ」を改善しようとしているからうまくいかないのかもしれません。
今回は、腸活がうまくいかない人が見落としている「盲点」について解説し、今からでもできる毎日3分の簡単な習慣についてもご紹介していきます。
ダイエットや免疫力アップをしたい!という方にも興味深い内容になっていますので、腸活の効果を最大限に高めたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1.「腸活」ブームの盲点
「腸活」という言葉はすっかり最近ではおなじみになりました。
腸活をすることでお腹の調子が良くなるだけでなく、全身の健康にも大きなメリットがありますが、そこには大きな「盲点」があったため、腸活をやってもうまくいかない、という人は実は多いようです。
1-1「腸活」ブームはいつから始まった?
「腸活」という言葉が使われ出したのは、2010年前後。
美容系や健康系の雑誌やテレビ番組などで、「腸を整える」大切さがさかんに紹介され始めました。
その後、空前の「腸活」ブームが始まり、腸内細菌を良くしようと、食物繊維や乳酸菌を意識して摂取する人が増えていきました。
ですが、腸内細菌環境を考えるにあたって「細菌は上(口)から下(腸)へ流れていく」という視点はあまり語られることはなく、盲点になっていました。
1-2下流(腸)をきれいにするにはまず上流(口)から!
消化管は口から腸まで1本の管でつながっており、口に入ったものはすべて腸に流れていきます。
もちろんこの時、口内にいる細菌ももれなく腸に行く、ということになります。
つまり、もしも口の中の細菌状態が悪ければ、いくら腸活のために発酵食品や食物繊維を摂ったとしても、有害な菌は変わらず飲み続けることになるので、「上流から濁った水で下流(腸)をきれいにしようとしている」ことと同じなのです。
そのため、腸内環境を根本から整えて健康にしたいのであれば、まずは上流の「口」の細菌環境を整えることが先決になるのです。
2.「口内フローラ」が「腸内フローラ」を乱すメカニズム

2-1「フローラ」とは?
「フローラ」とは、もともと「お花畑」や「植物の集まり」のことを意味しており、さまざまな種類の植物がバランスよく共生している状態のことを言います。
口内細菌や腸内細菌も、顕微鏡で見ると、お花畑のように細菌がびっしり並んで見えることから、「口内フローラ」「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。
2-2「口内フローラ」が乱れると、なぜ「腸内フローラ」に影響する?
お口の中に存在する数百種類もの細菌(口内フローラ)。
細菌は胃の中の「胃酸」で死滅してしまうから、腸に行かないのでは?と疑問に思う人もいるかもしれません。
たしかに、多くの細菌は胃酸によって死滅してしまいますが、口内細菌環境が悪くなり、歯周病菌などの「悪玉菌」が増えると、それは食べ物や唾液と一緒に胃を通り越し、腸へたどり着いてしまうのです。
これらの、「腸にたどり着いた悪玉菌」は、腸内細菌バランスをかき乱してしまい、お腹の不調を引き起こしたり、全身的にさまざまな慢性炎症を引き起こしたりする毒素を放出してしまいます。
つまり、お口の中が悪玉菌の温床となっている限り、腸内環境を他の方法で改善しようと思ってもどんどん上流から悪玉菌が流れてくるため、なかなかうまくいかない、ということになってしまうのです。
歯周病・歯槽膿漏は歯磨きで治せる?セルフケアの限界とは
参考サイト:日本予防医学協会年度末!腸内細菌も決算!健康づくりかわら版
3.体全体の細菌バランスを整える「たった3分」の習慣
「腸まで届く」サプリを飲み続けるよりも、普通よりもちょっと値段の高い「プロバイオティクス」ヨーグルトを買い続けるよりも、もっと簡単にできて経済的、かつ効果的な方法があります。
それは「夜寝る前の丁寧なフロス」と「起きてすぐのうがい」です。これなら毎日3分もあればできますので、ぜひ今すぐにでも取り組んでみてください。
3-1夜寝る前のフロス
歯ブラシだけを使った歯磨きでは、どんなに丁寧に磨いても、汚れの6割しか落ちないと言われています。ですが、フロス(デンタルフロス)を併用することで、9割ほどまで汚れ除去率を高めることができます。
寝ている間には唾液の分泌が減るので自浄作用が落ち、細菌は爆発的に増えますが、就寝前にはフロスを通しておくことで細菌の量をかなり減らすことができ、腸へ流れる悪玉菌も極力少なくすることができます。
参考サイト:日本歯科医師会 ブラッシング法
3-2起きてすぐのうがい
朝起きた直後のお口の中には大量の細菌が繁殖しています。そのため、そのまま朝食をとってしまうと、それが全て腸の方へと流れてしまいます。
ですが、朝起きてすぐにうがいをすることで、細菌を飲み込むことを極力避けることができます。
4.「口活」から始まる全身の健康メリット

口内環境を整える「口活」を始めることで、それが腸内環境の改善にもつながっていきますが、実は口活の効果はそれだけにとどまりません。
口活が腸活へとつながることで、次のような効果も感じられるようになることでしょう。
4-1免疫力アップ
腸内フローラの状態は免疫力に深く関係することがわかっています。
口内フローラの改善から腸内フローラにつながることで、免疫細胞が正しく働くようになり、風邪や感染症にかかりにくくなっていきます。
4-2美肌効果
口活をすることで腸内フローラが整い、腸壁がキレイになると、肌のターンオーバーも正常化し、肌トラブルが起こりにくくなり、美肌効果が期待できます。
4-3全身疾患の予防・改善
歯周病菌は血管や呼吸器、消化器を通じて全身疾患の引き金になることが最近の研究でも明らかになっています。
口活をして歯周病菌を減らすことで、心臓病、脳梗塞、糖尿病、細菌性肺炎、早産・低体重児出産、慢性関節リウマチ、そのほかにも数々の全身疾患のリスクを下げることができます。
歯周病の予防と糖尿病や全身疾患の関係とは
歯周病と肺炎の関係性、歯周病が命の危険をもたらす?
4-4ダイエット効果
歯周病にかかっている人は肥満になりやすいということも近年の研究で分かっています。口活をすることで、太りにくい体にしていく効果も期待できます。
4-5幸せホルモンの増加
「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンは実は腸でそのほとんどが作られています。
セロトニンは気分の安定に関係し、不安をコントロールして幸せを感じやすくなる、睡眠の質を高める、といった効果がありますので、口活は幸せを感じやすくする効果もあると言えるでしょう。
5.まとめ:今日から「入り口」を整えよう
「腸活」を成功させる鍵、それは特別なサプリや食べ物を積極的に「摂取」するよりも、まずは洗面所で「口の中の細菌をできるだけ取り除く」ことです。
口と腸は1本の管でつながっています。そのため、下流をきれいにしたいならば、まずは上流にある「口」の環境をきれいにしなければなりません。
今回ご紹介した口活(「フロス」「朝イチのうがい」)は短時間でお金もかからないにもかかわらず、腸活にとても効果的な方法ですので、ぜひ今すぐにでも始めてみてください。
ただ、フロスをしても汚れを100%取り切ることはできず、取り残した汚れは蓄積し、口内環境を乱す原因になりますので、定期的に歯科でのクリーニングも忘れないようにしてくださいね。
この記事の監修者
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