親知らずの抜歯後やってはいけないことは何?

親知らずの抜歯後やってはいけないことは何?
親知らずの抜歯後には、多かれ少なかれ、ある程度避けられない症状というのは起こってきます。ですが、抜歯後の過ごし方、対処の仕方によってその症状の出方というのは変わってきます。

でも、できれば、抜歯後の症状は最小限に抑えたいですよね。

今回は親知らずの抜歯後の症状を大きくしないために避けるべきこと、抜歯後の症状で注意が必要な症状とはどのようなものか、そして抜歯後の歯磨きの仕方の上でのNG行為や注意点についてご紹介していきます。

 

1.親知らずの抜歯後やってはいけないこと

 

抜歯終了後の対処法により、抜歯後に出てくる様々な不快症状の出方が変わってきます。辛い症状をできるだけ避けるためにも、親知らず抜歯後は次のようなことは控えるようにしましょう。

 

1-1麻酔が切れる前の食事

抜歯後は、個人差はありますが、麻酔が切れるまでに2〜3時間かかることも少なくありません。麻酔が効いている間は、麻酔をした周辺の感覚が麻痺していますので、食事をすると口内を噛んで傷つけてしまったり、熱いものの場合には火傷をしてしまったりするリスクがあります。そのため、どうしてもお腹が空く場合には、ぬるいスープやゼリーなど、噛まずに食べられるものにしておきましょう。

また、抜歯後数日は、抜いた部分が傷口になっていますので、熱いもの、辛いもの、硬いものは避けるようにしてください。

 

1-2過剰なうがい

抜歯をした後には、抜いた場所から出血が起こります。出血が気になるからとうがいをして出そうとすると、逆に血が止まりにくくなるリスクがありますし、抜歯をした穴にせっかく溜まった血餅(血の塊)が流れてしまい、抜いた部分の骨が露出して「ドライソケット」と呼ばれる治癒不全により、強い痛みを出す原因にもなります。

 

1-3激しい運動・入浴・飲酒

抜歯をした当日は出血しますが、激しい運動や入浴、飲酒をしてしまうと血の巡りが良くなりすぎてしまい、血が止まりにくくなったり、患部が大きく腫れてしまったりする原因にもなります。

そのため、抜歯当日は激しい運動を避けて安静にし、湯船には浸からずにシャワーで済ませる、また、飲酒に関しては、痛み止めや抗生剤の服用をしている数日間は控えるようにしましょう。

 

1-4喫煙

抜歯後に喫煙してしまうと、血流が悪くなり、抜いた部分の治りが悪くなってしまい、ドライソケットのリスクも高まりますので、少なくとも1週間くらいは禁煙することをおすすめします。

 

1-5抜いた部分を舌や指で触る

抜いた部分には穴が空いて気になるかもしれません。ですが、舌や指でむやみに触れると、血餅が剥がれ落ちてしまったり、バイ菌が入ったりする可能性があるため、くれぐれも控えましょう。

 

1-6縫合糸を引っ張る、取る

抜歯後の傷口などの状況によっては、抜歯した歯茎を糸で縫合することがあります。通常は1週間で抜糸をしますが、それ以前に引っ張ったり取ってしまったりすることはやめましょう

 

1-7出された薬を勝手に中止しない

抜いた後の感染防止のために抗生剤の薬が処方されますが、飲むのを忘れたり、途中で勝手に中止したりしないようにしましょう。もし薬を飲んで体調不良などの症状が出る場合には、すぐに歯科医院にその旨を伝えるようにしましょう。

 

2.抜歯後このような症状が出たら要注意

 

2.抜歯後このような症状が出たら要注意

 

抜歯後に出る症状としては、痛み、歯茎の腫れ、出血といったものが代表的ですが、このような症状は、通常は自然に落ち着いてきます。ですが、次のような症状がある場合には、一度歯科医院に相談するようにしましょう。

 

2-1血が止まらない

抜歯した当日には出血し、当日は唾液に血が混じるのは通常の反応であり、ガーゼをしっかりと噛んで圧迫することで次第に落ち着いてきます。

もし、ガーゼを噛んで圧迫しているのにもかかわらず、出血が大量に溢れ出てくるようなことがある場合には、早めに歯科医院に連絡するようにしてください。

 

2-2ニ、三日をすぎて痛みがひどくなってくる

抜歯後の痛みに関しては、抜歯後2、3日くらいまでは強い痛みが続くこともありますが、その後は次第にやわらいでいくのが普通です。

ですが稀に、抜歯後2、3日を過ぎてからズキズキと強い痛みが増してくる場合があります。この場合、抜歯後の治癒不全で骨が露出する「ドライソケット」を起こしている可能性があるため、できるだけ早めに歯科医院に相談するようにしましょう。

ドライソケットになってしまうと、2週間以上強い痛みに悩まされてしまったりしますので、早急な対処が必要になります。

 

2-3鼻からの出血

上の親知らずを抜いた場合、親知らずの歯根の位置と、その上方にある上顎洞(副鼻腔の一つ)の位置が近いと、抜歯をすることで上顎洞に穴が開いてしまい、鼻から出血をすることがあります。この場合には上顎洞への感染に対して早めに対処する必要がありますので、早めに歯科医院にその旨を伝えるようにしましょう。

 

2-4感覚の麻痺

下の親知らずを抜いた後、麻酔が切れても抜いた側の感覚が皮膚まで麻痺、もしくは痺れるような感じが残ることがあります。これは、親知らずの歯根の位置が下顎の大きな神経と近い場合に起こることがある症状で、親知らずを抜く際に神経が刺激されることが原因です。

神経が修復される速度はゆっくりなので、完全に回復するまでに数ヶ月を要することもありますが、ビタミン剤の処方で早めに回復させることが可能です。

以上の症状の他にも、口の端が切れたり口内炎になったりする、抜いた部分に皮下出血が起こる、口が開きづらくなる、といった症状はよく起こりますが、いずれも日にちが経つと軽快してくるもので、通常は心配いりません。

 

3.抜歯後のブラッシングについて NG行為および注意点

 

3.抜歯後のブラッシングについて NG行為および注意点

 

歯磨きの仕方も抜歯後の治癒に関係してきます。抜歯後に気をつけたいNG行為、注意点としては次のようなことが挙げられます。

 

3-1抜いた部分に歯ブラシを当てる

傷口に刺激を与えないために、そして、抜いた部分に溜まった血餅を剥がさないためにも、その部分には歯ブラシを当てないようにしましょう。ただし、手前の歯はしっかりと磨かなければならないので、あまり大きくない歯ブラシを使うと良いでしょう。

 

3-2縫合糸に触れないようにする

傷口が縫合されている場合には、糸を歯ブラシで引っ張らないように、十分に気をつけて磨くようにしてください。

 

3-3強くうがいをする

抜いた穴に食べかすが入ってしまうことがありますが、抜歯した数日は、それを取ろうとしてうがいを強くすることは控えましょう。同様に、食べかすを取ろうと歯ブラシなどを穴に突っ込むこともNGです。

たとえ、抜いた穴に食べかすが残ったとしても、そのまま中に入ったままになる、ということはなく、歯茎が盛り上がって直る過程できちんと排除されますので、心配はいりません。どうしても気になる場合には、歯科医院で洗浄してもらうようにしましょう。

 

4.まとめ

 

親知らず抜歯後の症状は、ほとんどでない場合もあれば、強く出る場合もあり、いずれにしても通常1週間くらいもすればほぼおさまってきます。とは言え、抜いた状況やもともとの親知らずの状態などによっては多少症状が長引くこともあります。

ですが、症状を長引かせない、ひどくさせないためには、抜歯後の過ごし方というのも非常に重要になってきますので、辛い思いをしないためにも、今後親知らずを抜く予定のある方は今回の内容をぜひ参考にしてみて、実践してみてください。

 

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この記事の監修者

医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 理事長・院長 歯科医師 中村 幸生

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