親知らずの抜歯後、仕事は休むべき?実際のケースと判断ポイント

そのため、親知らず抜歯後の仕事について不安に感じている方もいるでしょう。
実際、親知らずの抜歯と一口に言っても、状況には個人差があり、翌日の仕事ができるかどうかは、「ケースによって異なる」というのが正直な答えです。
そこで今回は、
- 親知らずを抜くことによって仕事にどのような影響が出るのか
- 親知らずを抜いた翌日の仕事はどうしたらいいか、その判断ポイント
- ケース別 親知らず抜歯後の経過と回復期間の目安
- 少しでも早く仕事に復帰するための注意点
についてわかりやすく解説していきます。
親知らずの抜歯は、時に避けられないケースもあり、特に仕事をしている方にとっては抜歯をするタイミングが難しく感じられることもあるでしょう。
これから親知らずを抜く予定の方はぜひ参考にしてみてください。
1.親知らず抜歯後、想定される仕事への影響とは?
1-1難しいケースほど仕事に支障が出やすい
親知らずを抜歯した後には、程度の差はありますが、次のような症状が起こり得ます。
- 出血が続く
- 痛み
- 歯茎、顔の腫れ
- 口が開けづらい
- 固形物が食べにくい
- 皮膚に内出血
- 唇や皮膚の感覚麻痺が続く
- 口角が切れる
これらの症状はすべてのケースで出るわけではありませんが、とくに下の親知らずで骨に深く埋まっている場合や、横向きに生えているといったケースでは起こりやすく、また強く出る傾向があります。
つまり、親知らず抜歯に時間がかかる場合や、難しい抜歯の場合には、辛い症状や不快な症状が出やすく、仕事に支障を感じやすいと言えます。
1-2デスクワークや在宅ワークでも辛い場合も
親知らず抜歯は、言ってみれば一種の「手術」ですので、肉体労働など体を動かすことの多い仕事をされている方は、状況によっては翌日は安静にしていただくことをおすすめすることが多いです。
接客業や人前に出る職業の方の場合には、腫れが大きく出ていたり、内出血が出ていたりという場合、見た目の点においてその間の仕事が難しくなることもあるでしょう。
ですが、デスクワークや在宅ワークなど、安静にしている仕事内容で人に合わない場合であっても、痛みが強く出ている場合には、仕事に集中するのが難しい、といったこともあります。
2.親知らずを抜いた翌日の仕事はどうしたらいい?判断ポイントは?

親知らず抜歯後、翌日仕事に行けるかどうかの大まかな目安として、次のポイントで判断すると考えやすいかもしれません。
2-1抜歯の難易度
抜歯後の症状は、すべてではありませんが、多くの場合、抜歯の難易度と比例します。
たとえば、親知らずの抜歯でも、とくに上の親知らずで埋もれていない場合には、簡単に抜けて、抜歯後の症状もほとんど出ない場合もあります。このような場合には翌日に仕事をしても問題が出ることはほとんどありません。
一方、親知らずが斜めや横向きに埋もれているような場合には、歯茎を切開、骨を削る場合もあり、痛みや腫れといった抜歯後の症状が強く出やすいため、少なくとも翌日は休み、それ以降は状況を見て仕事を再開するのがよいでしょう。
2-2術後の症状が強く出ている場合
特に難症例のケースでなくても、痛みが強く出ていて痛み止めも効きづらいというような場合には、無理をせずに体を休めるという選択も大事です。
2-3症状によって仕事内容に支障が出る場合
肉体労働をはじめとする体を酷使する仕事、サービス業で人に見られる職業、たくさん話さなければならない職業、クライアントと会食をしなければならない業務内容などの場合には、抜歯後2,3日は仕事が難しくなる場合も多く、欠勤を余儀なくされるでしょう。
3.ケース別 親知らず抜歯後の経過と回復期間の目安

親知らず抜歯後の症状は、それぞれのケースによって大きく違いがあります。
ケース別にどのような経過をたどるのか、また回復期間の目安について見てみましょう。
3-1埋もれていない上の親知らず
上の親知らずで生え切っているケースは、すぐに抜けることがほとんどで、麻酔が切れてもほとんど痛みを感じない人もいます。また、腫れもそれほどでないことが多いです。そのため、一般的には翌日から普通の生活をしても問題ありません。
3-2埋もれずまっすぐ生えている下の親知らず
下の親知らずは厚く硬い骨に埋もれているため、抜くのにより力が必要となり、まっすぐ生えている場合でも上の歯よりは症状が強めに出ることが多いです。
痛みに関しては数日中に落ち着き、痛み止めで抑えられる程度です。腫れも歯茎に数日出ることが多いです。症状が重くなければ翌日から仕事も可能です。
3-3歯茎・骨に埋もれている親知らず
歯茎や骨に埋もれている場合、歯茎の切開や骨の切削、歯の分割などが必要になってきますので、その分、歯茎や骨へのダメージが大きく、抜歯後に強い症状が現れます。
特に下の親知らずの場合にはより症状が強く出る傾向があります。
腫れは抜歯後2,3日後をピークに1週間程度、顔の形が変わるほど腫れることも多く、痛みに関しても強めの痛みが1週間程度続くことがあります。
3-4歯根が曲がっている、太いなどで抜きにくいケース
まっすぐ生えている親知らずでも、歯根が大きく曲がっていたり、複数ある歯根が大きく開いていたり、下の方が太くなっていたりする場合には、歯を割って抜かなければならないため、その分組織へのダメージも大きくなり、痛みも腫れも数日~1週間程度出る可能性が高くなります。
3-5むし歯でボロボロに壊れている親知らず
親知らずがむし歯で根元までボロボロに壊れているケースでは、そのままでは抜きづらく、骨を削って抜かなければならなくなるのと、周囲に感染が起こっていることも多いため、その分術後の症状は強く出る可能性が高くなります。
それゆえ、痛みも腫れも数日~1週間程度出る可能性があります。
4.少しでも早く仕事に復帰するための注意点
親知らず抜歯後の過ごし方によっても回復の速さには違いが出てきます。
仕事への影響を最小限にするためには、次のようなことに注意するようにしてください。
- 抜歯した日は安静にし、休息を十分にとる
- 入浴や激しい運動、飲酒を避ける(腫れが強く出る恐れ)
- 出血を流すためにうがいをしない(歯茎にできた血の塊が流れて治りが悪くなる)
- 処方された薬は決められた通りに服用する
- 抜いた部分を舌や指でいじらない
- 抜歯後2,3日はやわらかいものを食べるようにする
- タバコを吸わない(治りが悪くなる)
- 口内の清潔を心がける(不潔な状態では細菌感染が起こる可能性がある)
- 腫れた部分を冷やし過ぎない(治りが遅くなる)
症状が強く出ているのに「大丈夫だろう」と、無理に仕事をしてしまうと、症状が悪化し、回復が長引いてしまうこともありますので、まずは傷口の回復を優先に、あまり体に負担をかけないようにしましょう。
5.まとめ
以上でご紹介したように、「親知らず抜歯後に仕事をしていいか、休むべきか」は、主に、
- 抜歯の傷口の程度
- 痛みや腫れの程度
- 仕事の内容
によって判断基準が異なってきます。
少しでも、「辛いかも」と思われる場合には、無理をせず、早く仕事に復帰できるように休息に努めるのが先決です。
また、抜歯後の注意事項はとても大切で、これを守らないと治癒不全を起こして細菌感染を起こし、痛みが引いてくるべき時期にさらに激しい痛みが出て長期間痛みが続く(ドライソケット)こともありますので、そのようなことにならないためにも、歯科医師の指示を守るようにしましょう。
この記事の監修者
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